2020-04-04

無形式


例えば、波乗りや雪上滑走のように、岩に合わせ豊かな発想で自由に登れたらいいじゃないか。もちろん、裏付けとして肉体的.精神的な意味での強さは必要だけど、誰かが決めた物差しや、自分の中にある好悪や、些細なこだわりから離れて、もっとありのままを受け入れる事が出来たらいいかなと思ってる。なるべく良いスタイルでね。



最近、倉上慶大氏が、いい事言ってた。
「クライミングが持つその多様な豊かさを感受する為には、形式に囚われ過ぎない事が大切なのだと、本当の意味で【無形式】でいる事が重要な事を学んだ。」

とても共感する。



無形式/nograde
ルーフ内のガバカチから始まり、フィギュア4という滅多に使わない珍しいムーヴでルーフのクラックへ。フットジャムやヒールフックを駆使して体を何度も入れ替え、遠いハンドジャムを決め、マントルを反し、すかさずステミングで体勢を安定させ、泥の乗ったスラブを登って岩の上に立った。ムーヴ解明に手間取った上に、繋げてくるとヨレてハンドジャムが充分に効かないせいか、マントルのパートで苦戦。3日ほどかかってしまったが無事に完成して良かった。
再登者の楽しみを奪いたくないので、普段は動画の公開はやらないし、保存もしないんだけど、この課題は動画じゃないと伝わらないと思った。
たぶんこの場所を公開する事はないと思いますが、誰でも登るのは自由ですので、もし見つけたらやってみてください。

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