2022-11-23

依々恋々(いいれんれん)

 


依々恋々 E7/6c (5.12RX) 

ようやく登れました。岩のサイズはちょうど10m、リードするにはちょっと物足りないけど、ボルダーでは高過ぎて手が出ない厄介なやつです。とりつきから全体的に被っていて上部は120°もあり、東北地方の花崗岩としてはかなりの傾斜だと思います。

2022-03-11

人狼完登

 


人狼が登れてしまった。近頃リードメインでやってたおかげか、指の痛みがなくなり、調子良さそうなので、久しぶりにちょっとやってみようかなーと軽い気持ちで。するとなぜか下部のムーヴが安定して、ワンチャンあるかも?という気配だったので、そこからは通いまくりました。正直登れるとは思ってなかったので、とてもうれしすなお話です。

2022-02-21

未知との遭遇

 


今年に入ってからは、ほとんどリードの岩場しか行ってません。

年末に激しいボルダープロジェクトで腰を痛めたので、この際だからリードを集中的にやってみようかと。実は、僕のリードの最高グレードは10年前から変わらず5.12aであります。フィジカル的にどうこうというよりも、気性的にそれ以上長続きしない。何度かトライしてムーヴが解決すると満足してしまい、予め解っているグレードと内容に対して、それを繋げるだけの退屈な作業に没頭できないという何とも困った性格。それを何とか少しでも変えたいと思ったのです。しかし、そんな意気込みとは裏腹に、5.12台で勝負できる頃になるとまた、悪い虫が騒ぎ始める。


朝起きると、上がっているはずの雨が降り続いていた。そうだ、〇〇山に行こう!

〇〇山の事は前に誰かから聞いたことがあって、山頂付近の岩壁にボルトルートが何本かあるそうな。トポはどうやらあるらしいが、不特定多数には公表されておらず、おそらく地元の人がひっそりと登っているだけの所謂非公開エリア。しかし場所柄的に関係者以外は登攀禁止というわけでもないらしい。その情報だけあれば充分だった。自分もエリアを開拓し公開している身として、本来はトラブル回避のためトポは必ず読んで欲しいが、かといって冒険的なクライミングを妨げようとは思ってない。きっとそれは〇〇山の開拓者も同じだろう。いつも気をつけているようにやれば問題ないと思った。

塾長に付き合ってもらい、登山口から山頂を目指す。アプローチも全く下調べしてないので奇麗な景色に釣られたりして遠回りしてしまい、ルートのある岩壁まで1時間30分かかった。ルートは複数あると聞いていたが、登りたい気持ちを抑えられないので、とりあえず最初に見つけた上部に奇麗な切り立ったフェイスを持つ岩塔ルートをトライした。取り付きはお世辞にも奇麗に整備されているとは言えないが、最低限ビレイが出来るポイントがあり、それで充分。雨は既に止んでいたが下部は苔が少し濡れていて強風が吹き下地には残雪。なかなかタフなコンディションだ。オブザベしてもグレードは見当もつかないので、たぶん5.8ぐらいしょ!という事で軽快かつ颯爽と登り始めるも、これがなかなかに悪い。。。濡れていなくても5.11前半はあるか?プロテクションやホールドの強度が信用出来ずとても怖かったが、いかにもクライミングしてるぜ!って感じで最高だった。ルートの内容も面白い。次に取り付いたルートは、オブザベ通りの5.10前半位だが中間部が滝のように水が流れていて緊張した。2本登れたので満足し、あとは他のルートの場所だけ確認して下山した。

今回、普段ボルダーでやっている純粋な岩登りをリードで出来るか?という実験的挑戦ができた事で、またリードを頑張ろうという気持ちになった。それに、見晴らしの良い岩塔の頂点に立ったことで普通に登山としても満足だった。ここで登れば、より広義的にクライングが強くなる気がする。また近いうちに再訪したい。どなたかは知らないけれど、ここにルートを作ってくれたこと、そして、トポを公表せずいてくれた事に、心から感謝いたします。