2019-03-16

大日トレーニング


年が明けてから大日岩に毎週通っています。
現在進行形ですが感じたことを書いてみました。






大日岩といえばまずナチュプロが必要で、どれも出だしが厳しく、長いルートが多いので、初心者には敷居が高いという声をよく聞く。実際自分もクライミングを始めたばかりの頃にはよく通ったが、やはり何となく苦手意識があり、次第に数年に一度、側面壁や登りやすいボルトルートを登るだけになっていた。

転機は一昨年、ナチュプロの練習で一ヶ月ほど通ってターザンやヤスヒサクラックを登り、その翌年に丸森でカリオストロ、霊山でシシノスミカを初登することができた成功体験だと思う。映画「The Dawn Wall」を観た事も影響しているかもしれない。とにかく、今年もここを厳冬期のトレーニング場とすることで、長年の課題である持久力の強化、また、これからの自分のクライミングが、もっと面白く繋がっていくんじゃないかと期待したのであります。



現在、通い始めて約二ヶ月が経過。持久力が強化されたかどうかはわからないが、正面壁でまずまずの勝負ができるようにはなってきた。それと同時に、懸垂下降やユマーリングの練習も含め、お勉強がとても楽しい。特に堀江先生らが古くから El Capitan や Half dome などを登ってきた経験を基にした実践的な指導はとてもありがたいと思う。沢登り出身の自分は今まで様々な事を自己流でやってきており、正統派フリークライミングのテクニックや常識をちゃんと学んだことはなかった。いや、本来は独創性こそが冒険であり、クライミングの神髄は冒険にあると思うのだけど、それらを語るには、確かな技術や経験に裏打ちされてなければならないと、恥ずかしながら、今さらながら思うのであります。

霊山が岩登りの本質を探究するエリアだとしたら、大日は正統派フリークライミングを継承するエリアって感じかな。別にどちらかに固執する必要はない。固執すれば矮小化し、クライミングは面白さが薄れていく。どちらも近くに揃っていて、それぞれの環境がローカルクライマーによってちゃんと守られている事が素晴らしいのだと思う。自分らは恵まれていると感じています。



看板ルート「不動明王/5.11cNP」
ワイドの5.11はこんなに厳しいのかと思い知らされた。
とても登りごたえのあるオススメのルートです。




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