2019-06-11

倉上君、福島に来る


連絡をもらった時は正直驚いた。
何度かの面識はあったものの、僕は庶民クライマーであり、彼は世界の倉上慶大である。
まさかこんな東北のマイナーエリアに来てくれるとはね。



初日はあいにくの雨。なので、彼が興味があるという「福島の現状」を見せるため、飯舘村の住宅、畑、帰宅困難地域、岩などを案内してまわった。車の中で、震災当時の出来事などを聞かせながら。かなりシビアで生臭い話もしたので、きっと聞いてて疲れたと思う。でも、震災当時、実際ここで何があったのか、我々が何を決断していたのかを知らなければ、本当の現状というのは見えてこないと思うのです。



「までいクラック」
最近開拓してる飯舘村のボルダーは、あえて課題名やグレードを設定していないものがほとんどだけど、これは目立つし内容が秀逸なので紹介しました。雨でビショビショにも関わらず一撃。意外と難しいはずなんですけど。。



夜はりょうぜん里山がっこうにお世話になり、いつもの仲間や地域に住む住人の方々を交えて懇親会。倉上君の素晴らしいクライミングの話、岩場のアクセス問題、エリア公開の裏話、そしてやっぱり福島の話。本音というか、僕の全てを伝えるつもりでぶつけさせてもらいました。それは、倉上慶大という男が、それだけの器がある男だと思ったし、彼のようなクライマーが未来を変えてくれると信じたから。記憶の片隅にでもいいから残して帰ってくれという思い。暑苦しくてすんませんでしたw



二日目は伊達市長が霊山に視察に来るというので、倉上君にデモンストレーションや解説をやってもらって非常に助かりました。有名なクライマーも来るんだよというアピールにもなったかな。だからと言って行政にはそんなに期待してませんが。



最後は庶民クライマーの渾身作「シシの子落とし」
2トライ目ぐらいでリーチかけるも、指皮が破れその後は高度が上がらず、残念ながら完登ならず。ローカル側からすれば何とか土俵際で面目を保ったともいえる。しかし次回はあっさりやられちゃうだろね。そしたらもう、出すもんねぇな(笑)


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