2020-02-04

暁月と帰ってきた白ひげ


霊山ボルダーランドに新たな課題を設定しました。

課題名 『暁月』(アカツキ) ★★★★
グレード R5
傾斜面にある黒い縦カチを持ち左カンテに地ジャンでスタートし、コスミの一手目へランジ。抜け口はスラブ面ではなく、そのまま直上して正面でマントルです。




実は地ジャンしなくても、マットを重ねれば離陸は可能。もっと言えば、身長169cm、リーチ165cmの自分より大きい人なら、もしかしたらマットなしでもカンテに届くかもしれません。ですが、かの室井登喜男氏の名作『コスミ』にラインを重ねる以上、マット=人工物に頼った安易なスタートは、氏のスタイルを汚す気がして容認出来なかった。それに、不特定多数の人がトライするようになれば、霊山の他の課題と同様に、下地が踏み固められて沈下し、近い将来、必然的に地ジャンになるだろうと考えました。まぁ、別にスタイルを強制するつもりはないので、本人が納得出来ればどう登っても良いとは思います。デカイ人はデカイなりに苦労もあるらしいしね。



地ジャンを止めてランジ~ガバマッチまでが一番のフィジカル的核心。
カンテに届いてしまうのが面白くない人は、一手足すなりして自分なりに楽しんでくれれば良いんじゃないかな。
(なんかガバが動いてるみたいだったので慎重にトライした方が良いです)



中間部はコスミを登った事があれば少し気持ちに余裕を持てる。
が、すぐにラインが分かれ、第二の核心へ。



ガバ足に乗ってるはずなのに不安定で全然休めないカンテ処理。
かなりパンプした。そしてリップを覗いて絶望的不安感に襲われる。
ここがある意味一番キツイかも。



最後の核心。このマントルは絶対コスミより悪いです。
一応コケを落としてあるので、よく見ると持てる粒はありますが足が見えない。コスミのようにスラブに弾かれる危険性はないとはいえ、エスケープ出来る斜面もなく、落ちたらまともに地面なので衝撃がヤバそう。R5はこのマントルを考慮して付けています。気を付けてね。



それともう一つ、3年前に崩落した看板課題「白ひげ」があったぬり壁岩。
新たに現れたフェイスの経過を見守ってきましたが、そろそろ登っても良いだろうという事で、新しい課題を設定しました。

課題名 『帰ってきた白ひげ』★★★
グレード ungrade💀

フィンガージャムでクラックを直上、そのまま真っ直ぐ上部の棚を目指す。
脇にあるフレーク等は崩れる恐れがあるので使わない方が良いでしょう。前の白ひげよりは簡単というか、ジャムが出来れば登るのはそんなに難しくないが、安全に飛び降りるのはかなり難しくなってます。高いけど爽快感があって良い課題です。

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