2025-03-13

オリンピック山

 


なんと2年以上更新をサボってました。

依々恋々を登って以降は完全に肩の力が抜け、より広い多様な要素と、それらの複合へと興味が移ってます。いわゆるオールラウンドってやつ。元々が沢屋なので、強さというのもを「ある狭い括りの中だけ」で語る事に違和感がありました。どんな岩質、高さの岩でも、いかなる状況であっても、自在に対応できる柔軟さが強さと言えるのかなと。

小難しい話はさておき、今仲間と盛んに通っているのは、僕が住んでいる町内の山です。

昭和初期の話なので今では痕跡すらないが、我が町出身のオリンピックランナー「三浦弥平」が築いた「オリンピック村」が、かつてこの山にあったという。


こんな山奥に、プール・テニスコート・スキー場・バンガローなどの施設があり、次世代のオリンピアを育成する構想だったが、不況の煽りを受け僅か4年で廃村になったそうだ。しかし、もし仮にオリンピック村が現在も残っていたら、間違いなくこの壁は登られていたはず。いや、もしかしたら三浦弥平はすでにここを登っているのかもしれない。



最初は安山岩と思っていたが、どうやら違うっぽい。玄武岩または粘板岩?
硬い瓦が重力で固まっているような箇所があって、その辺はまるでジェンガみたいな印象。トラッドの本場イギリスっぽいので、クライミングやってる感があって萌えるが、ところどころカタカタ動くのが恐ろしい。下手に岩を抜くとその上も次々と外れて全体が崩壊するので、いい塩梅に岩を残しつつ、本当に危ない所だけを撤去する見極めが難しいです。
今のところボルトは打つつもりなし。プロテクションがとりやすいルートから整備を進めていていて、現在は6本ぐらい登れます。強度的に難しくなく、高さがない分、比較的取り付きやすく、集中的にナチュプロの練習ができる。この辺にはなかった貴重なポジションの岩場だと思います。まずは10本ぐらいあれば満足じゃないかな。


少しだけど良質なボルダーもある。
代表課題「弥平どん」
メンタル&駆け引き重視のトラッドとは正反対でパワー全開です。
ムーヴがとてもユニークだし低いので誰でもトライできるので、この一本の為に訪れる価値がある名作だと思う。もちろん登山&トラッド&ボルダーの複合なら最高に充実できますよ。
興味ある人は連絡貰えれば案内可能です。

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